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執筆者の写真Rokuto

施術ポイントを見つける(2)

今年3月18日に「施術ポイントを見つける」と題するブログを書きました。最近の臨床の中で確認できたことを追記します。


クライアントに仰向けになってもらい、GTスコープをクライアントの身体の一部に接地します。右指でスコープの中央部をこすりながら、左手をクライアントの身体の外側から正中線に向けて滑らせます。このとき、左手はクライアントの身体には触れません。


左手をゆっくり滑らせていくと、右指に摩擦を感じ「キュキュ」という音が鳴ります。(音にならない時もあります)。この位置を「反応線」と呼んでいます。


反応線が身体の中央(正中線)から距離が遠いほど、身体全体の調整が必要であると考えます。この反応線は、部位によって正中線からの距離がさまざまです。おそらく、身体から発しているエネルギーをとらえているのだと推察しています。


正中線からの反応線の距離

この距離が長い部分のエリアに第1施術ポイントがあると判断します。上の写真で、正中線から最も距離のある反応線①の領域に、第1施術ポイントある可能性があります。


次にこの施術ポイントを探します。反応線を探るのと同じように、右手指でスコープをこすり、右手でクライアントの身体の数㎝上を滑らせて、スコープが反応するポイントを探っていきます。最も右手指がひっかかる時の左手指の位置が施術ポイントの候補とします。


このポイントが正確かどうかを判断するために、小さなマグネットをその候補ポイントに乗せます。この状態で、再びスコープ(右手指)をこすり、左手で反応線の位置を探っていきます。この線が正中線と一致すると、先の施術ポイントが正しいと判断し、このポイントに打圧や押し圧を加えます。


この刺激をある程度加えた後で、この部分の反応が消えたことを確認し、再び、反応線と正中線の一致を確かめ、一致していればこの施術ポイントの施術が完了したと判断します。もし、正中線と反応線が不一致ならば、刺激が足りないか、施術ポイントがずれていたかと判断し、再度施術ポイントを探して、刺激を加えていきます。


このようにして、仰向けの施術を終了後、一息置いて、次にうつ伏せになってもらい、同じように反応線と正中線の一致度を見ながら、施術ポイントを探り、刺激を加えていきます。


こうして、仰向け、うつ伏せの両面で反応線が正中線と重なり、他にスコープに反応する部分がなくなった時に、体重計に乗ってもらい体重差がゼロになり、天井から吊るした垂直糸と背骨のラインが一致した段階で、本日の施術は完了とします。


この段階でも、痛みが残っていたり、違和感訴える場合はその部位に反応が残っていることになり、打圧等で反応を取って終了としています。

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